2008.1.26(土)

 スーパーマーケットのような複数のレジがある商店で、どのレジにも長蛇の列が出来ているという時がある。このような場合に、一体どの列に並べば買い物が短時間で済ませられるか、というのはなかなか難しい問題だと思う(最近こんな出だしが多いな)。僕は最近スーパーに通う機会が多く、その度にこの問題について熟慮と試行錯誤を重ねてきた。その結果分かってきた事をご紹介したい。

レジの待ち時間はおよそ以下4つの要素によって決まると考えられる:
1.店員のてきぱき度
2.客のてきぱき度
3.レジを通過する商品の数
4.レジを通過する人の数

 1の店員のてきぱき度というのは主に、店員がバーコードを処理する時の手際の良さによって決まる。一般に、バイトの若い兄ちゃんは鈍くさく、パートの中年女性はてきぱきしているという傾向がある。
 2の客のてきぱき度は、客が代金を支払う際の迅速さの事を表す。店員が「ぴっ」「ぴっ」とやっている間に大体の金額を予想して、お金を準備している人はてきぱき度が高い、という事になる。カードで支払う人も当然、てきぱき度は高くなる。
 3のレジを通過する商品の数、というのはそのままの意味である。アイスクリームを1つだけ買いに来た子どもの後ろに並べば待ち時間は比較的短い。
 4のレジを通過する人の数、というのもそのままの意味である。

 人は往々にして4の要素にだけ注目して、並んでいる人数が少ない列を選びがちである。しかし経験的に言って、人が少ない列だと待ち時間は短いという事には必ずしもならない。他の要素についても考える事が大切である。

 しかしそうは言っても、これはなかなか難しいというのが現状である。いちいち一つ一つのレジを見てまわって、店員や客の性別、年齢、顔つきなどを判断し、かごの中に入っている商品の数をチェックするというのは何だか恥ずかしいし、そんな事をしている間にも後ろから客はどんどん来るのである。僕も、最終的には直感で決めるという場合が少なくない。まだまだである。スーパーのレジの列問題は意外と奥が深い。


2008.1.25(金)

 雨が本当に微かに降っている時に、傘を差すか否か、というのは悩ましい問題だと思う。周りの人間を見渡しても、傘を差している人もいればそうでない人もいる、という状況ではどのような基準で傘を差せば良いのか迷ってしまう。

 このような場合に、周りを見て傘を差している人が多いから私も差す、というのはNGだと思う。基準が曖昧だし、普遍性が欠けているからである。曲がりなりにも物理を学んでいる自分としては、もう少し普遍的な基準を設けて、クールな傘差しライフを送りたいと思う。そんな僕が最近採用している基準は、一度屋外で傘を開いてみて、雨粒が傘に当たる音(ぽつぽつぽつ…)が1秒間に5回以上聞こえた場合は傘を差す、というものである。5回、というのは経験的に設定した値であり、そこに少し恣意的なきらいがあるものの、全体としてはまあまあな基準ではないかと考えている。少なくとも、周囲の状況に左右されない点は優れているはずである。

 このような感じで、いろんな事を数値に置き換えていったら愉快だと思う。何だかYMOのような発想ではあるけど。


2008.1.4(金)

 小人閑居して不善をなす、という言葉がある。小人、すなわち器の小さい人間は暇をもてあますと碌でもないことしかしない、という訳で、逆にいえば暇な時に碌でもある事をすれば、その人は器の大きな人間、つまり大人(たいじん)として認められることになる。要するに、暇な時にとった行動によって、その人が小人か大人かを判別することができるのである。

 今年のお正月三箇日の自分を鑑みるに、ネットからエミュレーターなるものをダウンロードし、パソコン上でファイナルファンタジーV(FFV)をがんがんプレイ、その結果、3日間で総プレイ時間25時間16分、パーティーの平均レベルが41、第3世界のピラミッドに潜入し、やっぱりレナが欠けてパーティーが3人だと戦闘が大変だね、と愚にもつかないことを思っているという有様。2008年早々から、自分は紛うかたなき小人であることが判明し、衝撃を受けたのであった。

 というわけで、今年の目標は大人になること、具体的には暇な時にFFVなどをせずにSPI試験対策などをできるような人間になることに決めました。あるいは、小人であることは仕方ないとして、暇をつくらないという方法もあるかも。