2009.2.6(金)

 久しぶりにコンタクトレンズを付けると、世界の見え方がこれほど違うものかと驚く。コンクリートの道路を見ても、何というか、ひとつひとつの粒が目に飛び込んでくるように感じられる。あるいは人の顔を見ると、皺とか目の下の隈だとかが目に飛び込んできて「人の顔ってこんなにリアルだったのか」と思ってびっくりする。人間の顔ってよく見るとなんだか怖い(「人間失格」みたいな話だ)。

 視力0.5の世界と2.0の世界には、自分が普段思っている以上に隔たりがあるのだと思わずにはいられない。そこから類推すれば、自分が普段認識している世界と誰かが認識するそれとの間にも、やはり僕が考えている以上に大きな違いがあるのだと思う。人と人との間の軋轢やすれ違いはそこに端を発しているに違いない。

 そのようなことを考えさせてくれるという点で、コンタクトレンズは(眼鏡 は)非常に有用なツールだと思う。おまけに視力も上がる。

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 …という文章がパソコンのファイルを整理していたら出てきた。なぜか妙に内省的な内容だ。これを書いた頃の自分、だいじょうぶだったんだろうか。